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「提案力」をやしなう

樋渡 達彦

こんにちは。インテリア・エクステリア専門会社「セキスイデザインワークス」の樋渡です。

今回も「これから求められるエクステリア&ガーデンデザイナー」についてお伝えいたします。

 

私たちの仕事は営業でもありながら設計者でもあり、デザイナー、施工管理、アフターフォローと、
多岐に渡る役割を担っている方が多くいらっしゃると思います。

その中で、皆さん「提案営業」ってされていますか?

 

設計、デザインをする際にはオーナーの趣味趣向を取り入れながら、街並みや建物との調和を考えると思います。

お客様も十人十色。

自分のイメージをしっかりお持ちで主張される方。

その逆で口数も少なく、こちらの問いかけにもあまり反応なさらない方。

設計者はそんな様々なオーナーに対して向き合い、調和のとれたベストな提案をしなければなりません。

「調和のとれた提案」とは、オーナーの趣味趣向をうまく取り入れながら、街並みや建物と融合したデザインを
することになります。

 

お客様は素人です。

自分の好きなものを好きなようにお話しいただきます。

それをそのまま形にしていては、美しい空間は出来上がりません。

そこに、我々プロとしてのエッセンス(提案)を入れることでプロポーションのとれた心地良い空間が生まれます。

 

思い起こすと、お客様の言う通りの図面になってしまっている方、意外といらっしゃるのではありませんか?

 

こうなってしまうと、俗にいう「負のスパイラル」に陥ってしまいますので注意が必要です。

(何をかくそう、私自身がこの負のスパイラルに陥った経験者で、苦い思いも幾度としましたから・・・。)

 

そんな経験もしながら様々な調和を考えて向き合うことで、オーナー、近隣、つくり手が喜び満足する
win-winな住まいが誕生します。

こちらの写真は、建物が東京都世田谷区にある一級建築士事務所 光設計さんとコラボレーションした作品です。

「呼吸する住まい」として、自然素材の持つ呼吸する機能を有効に利用して、家にいるだけで気持ち良く快適に暮らせる
家づくりを行っている設計事務所です。

敷地、建物のサイズや色、素材に合わせた外部空間を提案してつくり上げることで心地良い住まいとなり、
バランスの取れた佇まい(たたずまい)になります。

「ベストな提案」とは、<使い勝手> <デザイン> <価格>の3つが調和することです。

どれか1つでも欠けたら、お客様は買いません。

たとえば提案もいき過ぎると、設計者のエゴになってしまいます。

どんなに素晴らしいデザインをしても、買って頂き実現しなければ、ただの「絵に描いた餅」です。

「提案」と「エゴ」は紙一重ですからね。

 

そこは、お客様の「目」を見ながら折衝が出来ていると、満足しているのか否かが汲み取れて
解消できる部分かと思います。

目は口ほどにものを言いますから。

これも意外と下を向いて(図面や提案資料を見たまま)話をする方いらっしゃるのではないですか?

ちょっとした事で「提案内容」は同じでも「提案力」が付き、相手に与える印象が断然変わりますから。

あと、当然ですがいろんなものを見てデザインの勉強ももちろん必要ですよ。

 

これからも私たちの手で、多くの美しい街並みをつくっていきたいですね。

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