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ステンドグラスってどんなイメージが浮かびますか?

野々部 洋子

ステンドグラスってどんなイメージが浮かびますか?

この問いかけに大体の方が教会のきらびやかなステンドグラスをイメージされます。

クラシカルな空間や昔のゴシック様式の建築に使われているものだと思われがちです。
まだまだ一般住宅にステンドグラスを使われるイメージがあまりされない中、弊社では
様々な空間に合わせたデザインやガラスの素材を活かしたご提案をさせて頂いています。

今回まずは皆さんのステンドグラスへのイメージが変わるような施工事例とどのような空間に
施工されているのかご紹介し少しでもガラスの魅力を知っていただけたらと思います。

弊社所蔵品;ドイツの巨JohannesSchreiter(ヨハネス・シュライター)作

 

 

こちらは珍しい事例で壁かけにし、まるで絵のようなモダンアートをイメージしデザインしたステンドグラスです。
ステンドグラスは設計段階でプランされ壁に開口を設けて施工するのが通常ですが、こちらはあえて開口を空けずに、
壁とステンドの間に隙間が開くようにアイアンで部材を作り壁から15㎜浮いている状態です。
そうすることで上部からライティングした光が入り壁の反射でガラスを照らすよう意図しています。

この方法なら現場が進んでしまったあとでもステンドグラスを取り入れることができますよね。

 

 

こちらもステンドグラスです。
玄関とリビングの間仕切り壁なのですが、壁で覆われるとどうしても暗さを感じます。
そこで欄間のように上部に開口をあけることで、玄関側の自然光が居室側にはいり明るさと
空間の広がりを感じられます。
こちらは自然が好きなお客様で様々な施工事例を見ていただき、太陽の光を浴び大地から
植物が大きく育つイメージでデザインしました。手書きで書いたラインそのままを表現するため
かなり細かく駆使し制作されています。

 

 

こちらはアイアン枠とダルガラスという25㎜厚あるガラスの塊を割って樹脂で固める技法を使った事例です。
ガラスに厚みがあるために色合いに深みもあり、またハンマーで割った割面に光が入り屈折しキラキラと
輝くのでクリスタルのようにも見えます。

 

 

弊社打ち合わせルームに入っているグルードガラス、ガラスを特殊な接着剤で接着する技法です。
W40㎜H60㎜のガラスの塊を制作し、それを一つづつハンマーで割り割面を魅せたガラスの素材を
活かした施工事例です。
割った小口も一つづつペーパーをかけ触っても大丈夫なように処理しています。

 

 

技法としては新しいフュージングガラスの施工事例で、ガラス専用の窯に入れ約760℃の温度で焼成しています。
デザインに合わせカットしたそれぞれのガラスが熱を加えることで溶け合って一枚のガラスになります。
ステンドグラスのようにきっちりとした感じではなく、可愛らしいカジュアルな雰囲気がお好みの方にお勧めです。

 

いかがでしたでしょうか?

これまでのステンドグラスとご紹介した事例を見られた今とでは印象が変わられたのではないでしょうか。
光を透し様々な色や表情を魅せてくれるガラスは、壁や床に映し出される陰影も醍醐味と言えます。
壁で覆われた空間にガラスを入れることで空間に繋がりと広がりと明るさをもたらします。

また、弊社は創業約80年日本で初めてステングラスの材料卸業を営みアメリカ・ドイツ・フランスの
ガラスメーカーから直輸入された約3000種類のガラスを扱い、その中からお客様のご要望に応えた
デザインに合わせてその空間に調和したガラスを選定しご提案しています。
制作技術においても古くから受け継がれてきたヨーロピアンスタイルの技術に鍛錬されたスタッフの知恵を
融合し自社工房にて制作しております。

今、居心地のいい空間創りが見直されている中、ガラスを取り入れ彩りのある空間を愉しんで頂けたら
と思います。

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