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「プレゼン力」を上げる

樋渡 達彦

こんにちは。インテリア・エクステリア専門会社「セキスイデザインワークス」の樋渡です。

今回も「これから求められるエクステリア&ガーデンデザイナー」についてお伝えいたします。

 

私たちの仕事は、お客様が求める外部空間を形にすることだと思います。

形にするまでには、お客様のご要望を引き出すための「ヒアリング」を行い情報をインプットし、
それを「プレゼンテーション」にてアウトプットする作業を行うかと思います。

 

改めて「プレゼンテーションとは」で検索すると、情報伝達手段の一種。
聴衆に情報を提示して、理解を得るようにするための手段である。
特に視覚情報が重視され、視覚情報伝達手段の一種と定義されている場合もある。
と書かれています。

「プレゼン」というと、聴衆の前で身振り手振りを使ってトークにて展開するイメージを
持つ方もいらっしゃるかと思います。

もちろんこれも情報伝達手段としては有効ですし大切なことではあると思います。

 

しかし、もっと重要なのは視覚情報なのです。

つまり私たちで言いますと、お客様へ提示する外部空間を形にするための資料になります。

 

形にするためには、平面図と立面図とイメージパースがあればいい?

もちろんこれらは最低限必要な資料で、みなさんも提示していると思います。

 

前回記事の「提案力をやしなう」でお伝えしました通り、
お客様が想い描いたもの以上の空間提案をすることがプロの仕事だと思います。

その提案をお客様に表現するには図面以外にも、なぜこのような考え方に至ったか。
なぜこのような空間にしたか。なぜこのようなデザインにしたのか。
などが目で見て分かる資料があると説得力が増します。

平面図、立面図は記載されている内容が専門用語も多く、
形にするための職方への伝達手段にすぎないのです。

 

また、お客様はその場でプレゼンを受けてもほとんどの方は即決をせずに一度持ち帰るかと思います。

そして自宅で資料を見返して眺めます。

その際に、目から入る情報(資料)が整っていると、打合せ時に耳にした情報がよみがえってきて、
よりプランに対して納得し、腹落ちすることになります。

そう考えると私たちのプレゼン資料は、例えば以下のような構成で、
最低でも10枚程度にはなるかと思います。

資料

物事にはストーリーがあります。

お客様がそこで暮らすにあたり、今まではこうであったが、これからはこんな風に変わります。

このように考えていたかもしれませんが、こんな使い方が出来ます。など。

資料を物語りのようにつくり、そこでの新しい暮らしがイメージ出来るように描いてあげることが大切です。

また、話すことが苦手な方でも物語のようにつくっておくことで、
資料の通り話していけば想いの伝わるプレゼンが出来るようになります。

そうすると、笑顔いっぱいの暮らしを提案することができ、つくりあげて提供することが出来ます。

もし今まで図面のみでプレゼンされていた方は、一度お試しいただけたらと思います。

なんでもやり始めは大変かと思いますが、続けることが大切であり、慣れるとなんてことはありません。

ひとつでも多くの笑顔あふれる場所を提供できると、自分も幸せになれますから。

 

これからも、たくさんの素敵な空間をつくっていきましょう。

 

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